「魚と空」――なぜ「魚」を“うお”と読ませるのか

こんにちは。

木坂涼さんの詩『魚と空』を読んだとき、最初に立ち止まったのは、たった一語──「魚」でした。

 

この「魚」、あなたならどう読みますか?

 

さかな?
それとも、うお?

 

ふだんの生活では「さかな」と読むことが多いかもしれません。
でもこの詩では、「うお」とルビがふってあります。

 

読み方を違えると、まったく違う風景が立ち上がってくるように感じられます。

「さかな」と「うお」のちがい

  • 「さかな」は、食べものとしての魚。
  • 「うお」は、水の中に生きる存在としての魚。

この詩に登場する魚は、
海を脱けでて、空の高みへ、そしてもうひとつの空へとのまれていきます。

 

それは、命のきらめきであり、一度きりの跳躍であり、
ただの“食べもの”ではない、生きものとしての尊厳を感じさせる存在です。

 

たった一語の読み方が、詩の奥行きを変えることがあります。
ことばの音に、そっと耳をすませてみませんか。