「君待つと」とか言ったらマジで千年待たされそうなんですけど……

古事記』『日本書紀』の話。

 

姉のアマテラスを激怒させ高天原を追放されて地上にやってきたスサノオ

ヤマタノオロチを退治して、クシナダヒメを妻に迎えます。

スサノオノミコト

そして出雲に宮殿を建てるときに叫んだ言葉……。

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を

(意訳)幾重にも雲が立ち上る出雲の地に、妻と暮らす立派な宮殿を建てるぞぉぉっ。妻を守るために宮殿のセキュリティを万全にするぞぉぉっ。セ○ム万歳!

 

日本語は五音と七音が心地よい響きをもっています。

スサノオの心の叫び(シャウト)は、奇しくも五七五七七の音数になりました。

 

これが和歌のはじまりだといわれています。

 

平安時代になり、和歌(五七五七七の短歌)は貴族の教養となりました。

そして、歌がうまい女性はモテました。

 

そのため藤原道長は、娘の家庭教師として、有名歌人を何人も娘につけたほどです。



そのうち、五七五の発句(上の句)と七七の脇句(下の句)を交互に何人もの人が続けて読む連歌が生まれました。


和歌も連歌も雅(みやび)な世界を追求しました。

 

和歌はもともと心の叫び(シャウト)であり、

それが日本の雅の世界へと成長したのです。

 

みなさんも、

千年前に生きた先輩達の心をのぞいてみませんか?