2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

春のユルさの裏に潜む美女の影――『漢詩の風景』の背景がエグい件(再)

*2025版の再掲です。 授業って、眠くなるよね。 給食あと、春の午後なんてもうダメ。 朝だったら、ふとんから絶対出たくない。 「春眠不覚暁」 寝坊なのに、鳥の声だけ爽やかすぎて起きちゃう── ……あるあるじゃん。孟浩然やるじゃん。 で、次に読む詩が 「今…

かぐや姫は美少女フィギア?!――「竹取物語」がSFだった件(再)

竹の中が光ってる!? しかもその中にいたのは――9cmくらいの女の子。 「三寸ばかりなる人」と書かれてます。 ……赤ちゃん? いや、違うんです。 当時の「人」という表現は、成人して一人前になってからの話。 つまりこの「人」は、完成された姫さま! 生きて…

そばやは「いろは」の変態じゃないよ――変体仮名!(再)

*2025版再掲 通学路にある、ある「そば屋」の看板。 これ、何てかいてあるの? これ、何て書いてあるの? そばや? どうみたらそう読めるの? (そもそも読めねーし……) 「き■む???」漢字?記号? じつは、これ「幾楚者」と書いてあって、「きそば」と読…

信じるものはすくわれる………主に足を――「モアイ」は何を語ったの?(再)

みなさんが生まれる20年も前のこと…… 牛丼の吉○家をはじめとするファーストフードや、セブ○イレブ○といったコンビニが急増しました。 そこで使われていたのが、中国産の安価な割り箸。 実はその多くが違法伐採された木材を使っていたと言われ、 森林破壊の象…

魯迅「故郷」を読むための時代案内(再掲)

今日の授業はどうでしたか? 国語で魯迅の「故郷」にもう入ったかな? 教科書に載っている「故郷」が書かれたのは、日本で言えば大正時代。 大正時代って、どんな時代だったのでしょう。 大正時代って…… 大正時代が舞台の物語はアニメ『鬼滅の刃』をはじめ、…

「扇の的」ってそもそも無理ゲーなんですが――下っ端与一の奮戦記(再)

*2925版の再掲です。 時に西暦1183年2月18日(旧暦)午後6時頃、 源氏の弓の名手・那須与一が、海の上に立てられた「扇の的」を見事に射抜いた。 扇の大きさは約30cm × 50cm。距離は70〜80m。 しかも強風の中で馬上からの射撃。 実験によると、的に当たる確…

国語テスト対策――品詞の分類・識別をフローチャートで理解しよう!

品詞とは? それぞれの単語には名前がある。それが品詞だ。 品詞の分類を自動車に例えると 自動車に例えてみよう。 自動車にはいろいろな形があるよね。この自動車の車体を名詞=体言としよう。 自動車はエンジンがないと動かない。これが用言=動詞、形容詞…

国語テスト対策―文の組み立て(文の成分と文節相互の関係)をわかりやすく解説

文の成分(主語・述語・修飾語・接続語・独立語) 文は、大きな木に例えられるよ。 太い幹が主語、根っこが述語、枝が修飾語だ。そして接続語は木と木にからまるツタ、独立語は木にとまる小鳥のさえずり。これを文の成分という。 文の成分は、必ず文節で答え…

国語テスト対策―言葉の単位(文章・段落・文・文節・単語)の分け方をわかりやすく解説

文章というのは、書き手が伝えたいことを読み手に伝えるためのもの。書き手の伝えたいことを目的地とすると、カーナビの地図のようなものだね。 自動車で旅行をするときを思い浮かべてみよう。 出発地から目的地までのルートの全部が文章。目的地が遠ければ…

国語テスト対策――用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用でつまずいている君へ

「動詞の活用って、どうしてこんなにややこしいんだろう…」表を見てもすぐに混乱するし、テスト前になると焦ってしまう。 でも大丈夫、それは君だけじゃない。 動詞や形容詞、形容動詞――この三つを用言と呼ぶよ。 どれも文の最後に来て、文の言いたいことを…

『はじまりの風』――レンの気持ちを温度で読み解く!

「ねえ、今どんな気持ち?」ネットではちょっと意地悪なフレーズですが、国語の授業ではとても大切な問いかけです。 『はじまりの風』を読むときも、この質問がカギになります。 主人公のレンは、 「新しいことを始めたいけど、何をしたらいいかわからない……

「ダイコンは大きな根?」解説――大根は根と茎の“ハーフ”だった!

大根は、根と茎のハーフだった?!うそではない。それをくわしく説明しよう。 むか~し、むかし。今から4000年も前のことじゃ。エジプトのピラミッドを作った人たちは、ダイコンに似た野菜を食べていたそうじゃ。 それがシルクロードを越えて日本に伝わって…

キャラになりきれ!『野原はうたう』で声に出す国語

よがあけました。 あさのひかりをあびて、竹やぶの竹のはっぱが 「さむかったね。」 「うん、さむかったね。」 とささやいています。 これは小学校1年生で習った「ふきのとう」。なつかしいですね。 そして中学校1年生で出会う「野原はうたう」も、同じ作…